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NEWSファンのひとりごと

チュベローズで待ってる

チュベローズで待ってる
遅ればせながら読了しました…。

私がシゲさんのファンになり初めて出版される小説だったから、とても嬉しくて嬉しくて、じっくりゆっくり読もうと思って読み進めていたらこんなにも時間がかかってしまった。

読み始め/2017年12/12日
読み終わり/2018年3/25日

元々本を読むことが苦手だったんだけど、
チュベローズで待ってるを読んで更に本を読むことの素晴らしさみたいなのを教えていただいたなあと。


語彙力、表現力ともに持ち合わせていないので自分で思った事を中々言葉にすることができず、もどかしいのだけど、自己満のメモとして感想残しておこうかなと思って書きます。


  • AGE22-

まさしく現代のお話。2017年。

昨年だし、光太とも年が近いのですんなりと話に入っていくことができたと思う。
ただ私は大学生ではなかったので、その点就活の難しさってあまりわかっていなかったのかもしれないなあと。
また、私の家庭も父親は亡くなってはいないけれど離婚していていないため家庭環境も似ていて、没入しやすかったんだろうね。


ホストクラブチュベローズにて
出てくる登場人物がどれも濃いったらありゃしない。
パパに影響されて関西弁の雫。
彼氏にも関わらず雫を探っているミサキ。
鬼王を彷彿とさせるパパ水谷
かわいらしく純粋そうなのに闇を抱えた亜夢
面接で落としたにも関わらず再び現れる美津子
とかとかね。

出てくる登場人物がはっきりくっきりとしているので重ならないし、次から次へと気になってしまうほどの魅力を持ち合わせたキャラクターばかりなので、文中では描かれていない裏の部分まで知りたいと思わせるような作り込みに、読む手が止められない時も多々あった。

初登場で掴んだ印象のまま読み進めていくと、全く違う顔を持っていたりして良い意味で何人もに裏切られたし、何人にも裏切られるのでこの人怪しくない?って疑ってしまうけど全然関係なかったりね。
その転がされてる感じがたまらなく面白くてこれが本を読むことの楽しさなんだろうなあと何回も実感したなあ。


そして読み進めていく上でとてもへえーそうなんだって思うことが本当に多くてですね。
私興味のあることしか調べないし、今まで本も新聞も漫画も読んでこなかったので何も知らないんだよね。いわゆる世間知らずなんですけど…。

だからこそ、
美津子のお名前のつかみの部分?
羊という漢字は顔を正面からみた象形文字
美という漢字は上からみた印象文字とか

フレンチとワインの選び方
またその料理の表現の仕方とか

君主論とお話とかね。
私には何がなんだかさっぱりすぎた。
理解能力がなさすぎて拾いきれない自分にちょっとがっかりしたりもしました…。

他にも沢山あるけど、
初めて知って知識が深まることが多かったから読みながら勉強させてもらうこともたくさんあったんだよね。

ホストの世界は全然知らない想像で書いたと言っていたけど、処世術とかね多少なりともジャニーズに通ずるものはあったのかなあ…。
想像で書いたにせよ、細部まで作り込みがすごいし、伏線しかけておいてくる技っていうのかな?
このための伏線だったのかと気づかされたときの何とも言いがたい驚きと悔しさみたいなものが入り交じってる感情に何度もなったのをよく覚えてる。

age22を読み終えたのはどうやら2/3日らしく
節分の日どんぴしゃだねー。
約2ヶ月弱で読み終えたわけか…。
時間かけすぎたな、ゆっくりのんびりしすぎたね(笑)


  • AGE32-

読み始めは、シゲさんがクラウドTwitter文学賞のお話を更新してくれた日だったから、2/7日。
ちょっと間をあけて、22を吸収しおえたらというか自分の中で落ち着いたら読み始めようと思っていたんだけど、クラウド読んでいやこれは読み始めるなら今日しかないって思ったんだよね。


舞台は2025年の夏、光太がDDLに出向になるところから始まりますけど…。
22とはがらっと雰囲気というか居場所が変わるから、ちょっと不思議な感じがしたなあ。

32はゲームに対する知識とかもすごく沢山出てきた気がしていて…しかも近未来をこうじゃないだろうか?ときっと想像で描いていて。
シゲさんて本当に何でも知ってるんだなと専門知識が多岐に渡りすぎていて、すごいとしか言えない。
ゲームだけでなく、会社内でうごめく闇みたいな部分も捉えて描かれていてそういった部分は現実的なのだけど、芽々ちゃんが疾走する事件とか、フレンズの抗議文の出所をチュベローズ巻き込んで探るところとか他にも沢山、そういう場面は非現実的といか現実で起こり得ない話ではないけど小説、物語の世界だからこそ起こりうる部分が多いんだろうなあって。
何かで見たか聞いたんだけど、
嘘の話をする時に、ひとつでも真実を織り混ぜると現実味を増すって話。
まさにこのことだろうなって思った。

age32はとにもかくにも
どんどん話が展開されていって本当に読む手が止められなかった。
自分のペースで読めるはずなのに、展開されていくお話に乗り遅れないようについていかなきゃみたいなテンポ感じゃないけど、今読む手を止めちゃいけないみたいなのをすごく感じたんだよね。
だから先週とか半分150ページくらい?一気に読んだ。
読み進んでいくに連れて苦しくなったりもどかしくなったりしてずーっと布団の端握りしめて読んでたもんね、夜通し(笑)


やっぱりお話の運び方がうまいんだろうなあ…。
本を読んでこなかった私はまんまとそのストーリー展開に踊らされ読んでしまった…(もちろん良い意味で)
失われないスピード感がとてもよかったなあage32は。

そして今日残りを一気に読みきったわけですが、
あまりにも衝撃的な展開に鳥肌立つし、自分でも感じたことのないようなよく分からない感情に支配されて、美津子の死の真相に近づく度その不穏な感情が大きくなっていって、最後光太の首から締め付けが緩むあたりまでずーっとぞわぞわざわざわ心が落ち着かない感じしてた。

加賀宮からの八千草
八千草からの兄
の展開に驚きすぎてまばたき忘れるほど食い入るように読んでたなあ。

本当にラストのラスト。
「チュベローズで待ってる」のタイトルを見た瞬間に今まで読んできたいろんな場面がフラッシュバックして泣きそうになったんだよ。

タウンメーカーで美津子を浮かび上がらせ
動画を再生し美津子からの想いを読んだとき…
本当にぼろっぼろ涙が溢れ出て止まらなくて最後の最後にこんなにも泣くとは思っておらず嗚咽ですよもう。
この文章を書いてる今も思い出して泣きそうになるもんね。
一度読んで、落ち着かせて再度また読んで泣いてって、美津子の想いを汲み取りたいなと思って何度も読み返した。

一度人生のどん底をみているから、
絶頂に幸せな時に死んでしまいたい。

その考え方わからなくもないし、
美津子さんらしいのかもなとも思った。

あの動画には、
自身が死んだあとまで計算しつくされていてね、
光也、光太への愛が詰まっていて
涙なしには読むことができなかった。
チュベローズで待ってるあのときのの一文で
あ、全てが繋がったなあというか
だから「チュベローズで待ってる」っていうタイトルだったんだろうなあと。

最後にかかってきた電話、
私は美津子さんからかかってきたんだろうなと
美津子さんであってほしい思って読み終えたよ。


本を閉じて、ただぼーっと何もないアイボリー色の壁を眺めても涙が止まらなくて。
目を閉じても情景が浮かんでなお止まらなくて。
思い出した今でもまた涙が止まらなくて。

心にぽっかり穴があいたみたいな気持ちしてる。
日々を過ごしていくうちに、光太が美津子の死を日常に溶けだしていったように、きっとこの私の今の気持ちも時間が経てば溶けだして消えていってしまうんだろうなあと思うと、今のこの気持ち大事にしたいなとすごく思う。


今はあまり何も考えられないけど、
シゲさんのファンになって
この「チュベローズで待ってる」を読むことができて本当に良かったなと思います。
と同時に読むことができて本当に幸せ。
こんなにも緻密に作り上げられた面白い小説を書いてしまうなんてすごいよね。
すごいという簡単な言葉でしか表現できなくてとても悔やまれるけど。
シゲさんの小説は言葉選びとか、表現の仕方がとても綺麗な気がしていて、ぱっと頭に情景が思い浮かべられるので小説読んでるんだけど、頭の中でドラマ自分で作って再生してる感じがあって、それがとても楽しいから、もっともっとシゲさんの言葉で表現された小説を読みたいと思ったし、好きになった。
だからこれからもずっとずっと小説家加藤シゲアキのファンでいたいと思います。

長い春だったね、お疲れ様でした。